泡の質にこだわって作った洗顔ネットの話
毎日行う洗顔。その中で、洗顔料の「泡の質」を意識したことはありますか?
私たちが洗顔ネットをつくり始めたとき、最初に向き合ったのがこの問いでした。
同じ洗顔料でも、ネットひとつで泡立ちの速さも、濃密さも変わる。
なぜそんな違いが生まれるのか。今回は、泡の仕組みに触れながら、私たちどのように洗顔ネットを設計したかをお話しします。
なぜ泡が大切なのか
洗顔の目的は、肌に溜まった余分な皮脂や汚れを落とすこと。
でも、手で直接こすると、必要以上の摩擦が生まれて、乾燥やくすみにつながることがあります。
だからこそ、洗顔では泡は大切です。泡がクッションになれば、指が直接肌に触れず、摩擦を抑えられます。
もう一点、泡の細かさ(濃密さ)も重要です。泡が細かいほど肌への接触面が増えて、毛穴の奥の汚れにも届きやすくなります。きめ細かく濃密な泡ほど、やさしさ(クッション性)と洗浄力を両立できます。
泡づくりで気づいた、矛盾
問題は、その「良い泡」をどうやって作るか、でした。
泡には2つの性質があります。
ひとつは、早く・大きく泡立つ力。
もうひとつは、キメが細かく濃密な泡をつくる力。
開発を進める中で気づいたのは、この2つが相反するということ。大きな泡は空気を多く含むから素早く作れる。でも、キメは粗くなる。反対に、濃密できめ細かな泡は、どうしても時間がかかる。
「忙しい朝でもすぐ泡立つ」と「肌にやさしい濃密さ」。どちらも諦めたくない。でも、両立は難しい。この矛盾に、私たちはしばらく悩みました。
2つのアプローチ
まず、市販の洗顔ネットを数十種類買い集めて、ひとつひとつ試すことから始めました。
構造、網目の粗さ、サイズ、泡立ちの速さ、泡の質感。地道な作業でしたが、続けるうちに少しずつ見えてくるものがありました。
網目が細かいほど、泡はきめ細かく濃密になる。でも、細かい網目は泡立ちにくい。
そこで、層を重ねました。
接地面が増えれば、細かい網目でも泡は早く立ち上がる。4層にしたのは、濃密さと泡立ちやすさを両立させるためです。
サイズは、女性の手に収まる範囲でできるだけ大きく。
大きいほど泡は作りやすいけれど、大きすぎると扱いづらい。
そのぎりぎりを探って、今の形になりました。
小さな一手間のこと
毎日の洗顔は、小さなセルフケアの時間です。忙しい日々の中で、つい流れ作業になることもあると思います。
私たち自身も、そういう朝があります。でも、泡をきちんと作るという一手間が、肌へのやさしさになり、自分を丁寧に扱う感覚につながっていく。
mueの洗顔ネットが、その泡づくりのお手伝いになれたら。
毎日の洗顔が、少しでも心地よい時間に変わることを願っています。
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