感覚に意識を向ける、静かな時間。デザインソープ「focus」開発ストーリー
木目模様のデザインソープ「focus」。
感覚に意識を向ける、静かな時間をテーマに生まれた石鹸です。
慌ただしい日々の中で、ふと、自分のための時間を置き去りにしてしまうことがあります。「focus」は、そんな時間に、そっと寄り添うために生まれました。
今回は、開発を担当した山口さんに、誕生の背景や制作のこだわりを伺いました。
デザインに込めた“集中”の感覚
― まず、「focus」のコンセプトについて教えてください。
mueというブランド自体が、「自分に戻る」「自分らしさを大切にする」という想いから始まっています。その中で「focus」は、創業当初のメンバーの“素の自分”にまつわるストーリーから生まれた石鹸なんです。
― 代表のお母様のエピソードがモデルになっているんですよね。
そうです。彼女は福岡で石鹸を作っていて、mueの原点でもあります。
夜が明ける前、誰にも邪魔されずに工房で石鹸を作る静かな時間。そんな「集中できる空間と時間」をコンセプトに、「focus」は生まれました。

木目と、静かな集中
― そのストーリーを形にする上で、どんな情景をイメージされたのですか?
工房にある木目のテーブルを思い浮かべました。人が何かに集中しているとき、視線は全体ではなく一点に向かっています。その「一点に向かう集中」の感覚を、木目のデザインで表現したかったんです。
― 本当に木を切り出したようです。
線や色の重なりには、かなり試行錯誤しました。3色のブラウンを重ねて、深みと流れを出しています。何度も試作を重ねて、ようやく理想の表情にたどり着きました。
― 香りにもこだわりがあるそうですね。
はい。香りは「熟した果実」と「木の香り」を合わせています。ほんのりと甘く、香ると心が静まるようなイメージです。
微妙な香りのバランスを表現するために、自社でエッセンシャルオイルを調合しています。

自分のための時間を持つこと
― 「focus」という名前には、どんな意味が込められていますか?
そのまま「集中する」「一点に向かう」という意味です。自分の時間に没頭して、心が静まる時間を持つ。そんな豊かさを象徴する言葉として選びました。
生活の中では、誰かのため、何かのために動いている時間がほとんどです。その中で、自分の感覚に意識を向ける時間は、思っているより少ないのかもしれません。ほんのひとときでも自分のための時間を持つことが、とても大切だと感じています。

“身体で感じる豊かさ”を思い出す
静かな時間の中で、思考がほどけ、身体の感覚だけがそこに残る。その動きに意識を預けていると、次第に心が静まっていく。
「focus」が、そんな身体で感じる豊かさを思い出すきっかけになれば嬉しいです。