AKIRANAKA オリジナル石鹸を制作いたしました
デザイナーズブランド「AKIRANAKA」のFITTING SESSION(試着会)で配布されるノベルティとして、オリジナルデザインのコールドプロセス石鹸を制作しました。
今回の制作は、単なるノベルティづくりではなく、洋服づくりの中で大切にしているコンセプトや美意識を、服以外のプロダクトへ落とし込む取り組みでもありました。
「アティチュード(姿勢)を纏う」という考え
AKIRANAKAの洋服は、コンセプトである「アティチュードを纏う」 に基づいて仕立てられています。
単なる装いとしてではなく、身に纏うことで知性や美しさ、視点や思考が引き出されていく、そんな願いが込められた洋服です。
ノベルティにも、ブランドの美意識を
試着会の来場者へ渡すノベルティは、ブランドとお客さまをつなぐ重要な接点でもあります。
今回求められていたのは、単にロゴを載せた販促品ではなく、手に取った瞬間にブランドの世界観が伝わるものでした。
お客様の中心層は、30〜50代の自立した女性。
表面的なものではなく、本質を見抜く感性を持った方が多いからこそ、ノベルティにも意味がある必要がありました。
そんな中でmueが手がけたデザイン石鹸をご覧いただき、「これならブランドの空気感を伝えられる」と感じていただけたことが、制作のきっかけとなりました。
色をつくる
今回のデザイン制作では、いただいたイメージを起点に、複数のカラーパレットを試作するところから始まりました。
同じグリーンでも、わずかな色味の差で印象は変わります。
柔らかくも、華やかにも、静かにも振れてしまうからこそ、色の温度感や彩度を調整しながら候補を制作しました。
その上で、「日本の美意識」を反映した、ブランドの空気感に最も近いカラーをご選択いただき、最終的な配色を決定しています。
カット面によって表情が変わる、2層構造
完成した石鹸は、ひとつの色が面を覆うのではなく、層のように切り替わる構成になっています。
上層部のマーブル模様はカットする面によって表情が異なり、同じものがひとつとして生まれません。
この「揺らぎ」をノイズとして扱うのではなく、個性として成立させることで、デザインに奥行きが生まれると考えました。
不完全さの中に美を見出す感覚は、日本の美学にも通じています。
オリーブをベースにしたレシピ
今回の石鹸は、オリーブオイルを主体としたレシピで設計しました。
日々のコンディションに左右されにくく、季節を問わず使いやすい処方です。
洗顔から全身までお使いいただける、やさしい使い心地のものです。
香りは甘さとスパイシーさをミックスしたもの。
上質な洋服を選ばれるお客さまに納得いただけるよう、ベーシックでありながら、品質の良さを体感いただける使い心地を目指しました。
受け取る体験まで含めて、デザインする
FITTING SESSION(試着会)は、購入を前提としない「服を試着するための場」として設計されています。
直営店を持たず、全国のセレクトショップとONLINE STOREを通じて展開しているブランドだからこそ、時間を気にせず、ゆっくりと洋服を身に纏える機会をつくりたい。そんな想いから開催されているイベントです。
石鹸はその場で、箱を開けながら制作背景を伝え、丁寧に手渡しされました。
「楽しみにしていました」
「オリジナルなんですか?」
「飾りたいくらい綺麗」
そうした声が自然に生まれたことからも、石鹸が単なるノベルティではなく、お客さまとブランドの距離を縮めるひとつのツールになっていたと感じます。
手に渡る瞬間から、ブランドの一部に
オリジナル石鹸は、服と同じく「思想」を宿したアイテムとして制作されました。
受け取る人の手元で起きる小さな体験そのものが、ブランドの世界観を補完していく。ノベルティでありながら、使い切るまでブランドを想起させる、身近なアイテムになれば嬉しく思います。
AKIRANAKA公式チャンネル
オンラインサイト:https://store.akiranaka.com/
オリジナル石鹸制作のご依頼について
mueではブランドや施設の世界観に合わせたオリジナル石鹸の制作をお受けしています。
コンセプトの設計から、素材選び、デザイン、製造まで。東京のアトリエで、職人が一つひとつ手作業で仕上げます。
少量からご相談いただけますので、イベントのノベルティやショップのオリジナルアイテムとしてもお気軽にお問い合わせください。